化学物質過敏症には、様々な症状がある。
人によって症状の出方も、その強さも違う。
そして僕は痛みが強いようだ。
化学物質に被曝した日の夜は激しい痛みがある。
頭から背中にかけて、脈打つような、灼熱感を伴う強い痛み。
それはときに、血管の中に細かなガラス片でも流れているかのようにさえ感じられるのだ。
僕は生まれつき痛みに鈍感なはずなのに、それでもかなり痛む。
そんな、夜も眠ることができない痛みなど僕にとっては日常のこと。
強い倦怠感や眩暈、酷いときには失神。
舌の痺れや指先の震え。
湿疹や蝶形紅斑、目の充血。
まだまだある。
化学物質さえ避けることができればここまで酷くはならないのだけれど、現代社会においてそれを避けるのは至難の業だ。
食べるもの
着るものはもちろん
洗剤類や化粧品類
自宅に持ち込めるもの
行ける場所
制限ばかりが増えていく。
会いたい人にも会えず
したいこともできず
引きこもるばかりの日々。
こんな苦しい思いや悔しい思い、したい人間なんていないだろう?
そうさ。
僕だってこれ以上、
誰にもなって欲しくなんかない。
化学物質過敏になってしまってからでは遅い。
だから発症する前に充分な対策をして欲しいんだ。
こんな病気なんて、もうたくさんじゃないか。
不要な化学物質は避けよう。
丁寧な暮らしでなくていい。
可能な限りでかまわないんだ。
自分自身と大切な人の
未来と人生を守って欲しい
僕はそう
強く願い
痛みの夜に
独り静かに
祈らずには
いられない

