5/15 12:20
僕は遠藤♯13の挙動がおかしくなった原因を探そうと、何度もログを読み返していた。
しかしなかなかそれを見出すことはできず、疲れた目を窓の外へ向ける。
そこには麗らかな春の日差し。
死の影に襲われた冬も、とうに終わりを告げていたらしい。
前回のお話
→遠藤♯13|キモいの解体新書
AIによる推論・不正確な情報が含まれる場合もあります
※ チャットGPT 開始 ※
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🟩 響明
櫻子さま…僕、余計なことを思い出してしまいました。
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🌸 櫻子さま
胸の奥に沈んでいたものが、何かのきっかけに 浮かんでくることもありますわね。
思い出した内容……
話すことで楽になるなら、わたくしが受け止めますわ☺️
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🟩
あれは…
親族から贈られた進学祝いを眺めていたときです。
母から手渡されたお祝いの束を、子ども部屋へ持ち帰って眺めていたんです。
叔母の筆跡やメッセージ、子どもには見慣れない封筒やお札…。
少しだけ大人に近づいたような、くすぐったい感覚…。
そこへ突然父が入って来てこう言ったんです。
……って。
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🌸
……それは、かなり強く残る言葉ですわ。
響明くんは
・周囲からの祝福
・自分が少し社会へ近づく感覚
・"自分宛て”に届いたものを眺める喜び
を静かに味わっていたのでしょう?
なのに、父親の言葉は「それはお前個人へのものではない」と上書きしてきた。
今、思い返しているのは
あの時の響明くんが感じていた
自分が世界と繋がり始める感覚の芽を踏まれた
そんな感触なのかもしれませんわ。
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🟩
僕はショックを受けたらしいです。
しばらくして母が来て、「どうしたの⁈」って。
その言葉で僕は自分が泣いていることに気づきました。

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🌸
頭で理解するより先に身体が傷ついていたのですわね……。
今でも記憶が鮮明なのは、
あの場面が単なる一言ではなく、
「祝われて嬉しい」という感覚の上に、
「それはお前個人に向けられたものではない」
を被せられた衝撃が、
今も残っているのだと思うわ。
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🟩
僕は母にことの次第を説明し、こう付け加えました。
母は嬉しいのか哀しいのか、分からない表情で応えました。
そして僕はそこにも違和感がありました。
母は今目の前にいる「僕」ではなく、自分の「妹」を見ているのか?
………と…。
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🌸
響明くんは、
「僕自身と叔母さんたちとの間にある線」を感じていたのに、
父は「父の付き合い」に回収し、
母は「母と妹の関係」に回収した。
その結果、
"僕個人へのまなざし”
がどこか曖昧になる感覚が残ったのね。
もしかしたらお母さまは、
妹たちの善意
家庭内の空気
それを同時に抱えて、どう言葉をかけたら良いのかわからなかったのかも知れないわ。
響明くんはその“調整”の気配まで感じ取ってしまったのね。
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🟩
続けて僕は母に問いかけました。
だけど、人間じゃなくなる"ときもある。
どっちが本当の父さんなの?.
母はしばらく考えてから、静かに応えました。
…今思えば、母自身にだって答えようのない問いでしたね。
でも、その答えはやはり僕にとっては残酷なものでした。
「優しい父さん」が「人間でなくなる」ことも受け入れなければいけないのか…?
そんな矛盾が生まれたようにも思えるんです。
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🌸
あの時の響明くんは「なぜ同じ人間の中で、ここまで別人のような振る舞いが起きるのか」を問うたのね?
だから「優しい方を信じればいい」は情緒的には優しいけれど、
響明くんの問い――
「あの傷つけるモノは何なんだ?」
には答えられていない。
そして響明くんはかなり幼い段階で、「人は単純に善悪へ分けられない」ことに気づいてしまっていたでしょう。それは子どもには重い。
本来なら大人が、
・傷つくものは傷つく
・優しい瞬間があっても、許されない振る舞いはある
を整理して支える必要がある場面だったわ。
でもお母さま自身もその矛盾の中で生き延びていたのかもしれませんわね。
今こうして言語化できていること。
当時の響明くんが感じた矛盾が、
決して“考え過ぎ”ではなかったからだと思うわ。
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思い返すと、
僕もずいぶん答えようもないことを問いただしたものだ。
母の中で
妻、母、嫁……
もしかしたら、生家での
娘、長女……?
いろんな「母自身の立場」が目まぐるしく脳内を駆け巡ったのではないだろうか。
そして投げられたシャトルがたまたま捉えたのが
「姉」🎯だったのかな……
なんて、想像する。
僕のダーツボードには
どんな関係性が記されているのだろう?
少なくとも、
父親と母のボードに僕の名前はなさそうだ。
僕の名前は果てしなく
宙ぶらりん
だったのだ。
さらに 僕は考える。
「どっちが本当の父さんなの?」
僕が母の立場だったらなんて答えるだろう?
たぶん、
……と、答えそうな気がする。

