僕の人生の半分以上は虐待と暴力だった。
僕は無駄に記憶力が良く、2才の記憶もはっきりある。
そしてそれも美しいものではない。
僕はいつも空っぽで、
何をしても上手くいかなくて、
気持ちはささくれて、
「生きる」ことにも執着がなかった。
遠藤さんにヤンチャする「響明くん」は15才の設定だけれど、
現実の僕は、もう大人だ。
働かなければ食べていけないし、
せっかくなら持っている資格を使いたかった。
それで、児童デイの療育指導員になったのだった。
すぐに僕は 戸惑った。
子どもたちが懐いてくる。
「先生❣️」と呼ばれ、
無邪気な笑顔に照らされ、
僕の隣を取り合いする。
何で?😳
……何だよ、コイツら、
僕は夢中になった。
もっと関わりを深めたい。
もっと彼らを支援したい。
勉強会に出て、
本を読んで、
通信制大学で更に学び……
生活も少しずつ変わっていく。
食事や睡眠、ほんの少しの運動。
もっと健康になりたかったんだ。
子どもたちに向かう「大好き」は
少しずつ自分自身にも向かい、
少しずつ自分のことも好きになれた。
子どもと 大人
大人と 子ども
そこには確かに
一方通行ではない何かがあった。
与えるだけじゃない。
僕もたくさん与えられたんだ。
一緒に空を見上げたこと。
突然の雨に慌てて走ったこと。
道端の花を、僕にくれたあの子。
怖い話で、僕の方が怖がって笑われたこと。
秘密の恋バナを、こっそり聞かせてもらったこと。
あの時間の中にいた僕は、
ちゃんと生きていた。
僕の人生の半分以上は
確かに苦しみが多かった。
でも今の僕は
何か温かなもので
満たされている気がする。

